元教員のうつ病ライフ🎵

精神障害者の日常を綴っています

両親へのカミングアウト

具合が悪くなって1番気がかりだったのは

「いつ治るのか」「もう治らないのか」だった。

がんなら検査してどれくらい悪くて、

どういう治療があって、とか分かるのに。

精神疾患は検査して今後どういう状態になるか、

といったことが分からない。

医者も「大丈夫」なんて絶対言ってくれない。

自分の状態が分からないことがかなり不安だった。

 

私の心の拠り所は甥っ子だった。

当時幼稚園だった甥っ子に会いに行った。

私が平日に来るなんておかしいと思ったのだろう。

「しんどいの?いつ治るの?」と聞かれたが

答えられなかった。

妹には状況を話した。私のような病気の友だちがいたらしく、

特に驚かず淡々と話を聞いて理解してくれた。

 

当時私は一人暮らしをしていたが、

家事をこなすこともかなり大変になっていた。

食材の買い物に行っても、どれを買えばいいか決められず

脚が痛くなるまで立ち尽くしていた。

食欲はない。コーンスープくらいは飲まねば、

と思ったが、それも数口しか飲めなかった。

体重はみるみる減っていった。

もう実家で面倒をみてもらうしかなかった。

 

それから母に電話した。「そうなんか〜」くらいだったと思う。

両親共に特に何も聞かず、私の引っ越し作業を手伝ってくれた。というかほぼやってくれた。

私は寝てるしかなかった。