具合が悪くなって1番気がかりだったのは
「いつ治るのか」「もう治らないのか」だった。
がんなら検査してどれくらい悪くて、
どういう治療があって、とか分かるのに。
精神疾患は検査して今後どういう状態になるか、
といったことが分からない。
医者も「大丈夫」なんて絶対言ってくれない。
自分の状態が分からないことがかなり不安だった。
私の心の拠り所は甥っ子だった。
当時幼稚園だった甥っ子に会いに行った。
私が平日に来るなんておかしいと思ったのだろう。
「しんどいの?いつ治るの?」と聞かれたが
答えられなかった。
妹には状況を話した。私のような病気の友だちがいたらしく、
特に驚かず淡々と話を聞いて理解してくれた。
当時私は一人暮らしをしていたが、
家事をこなすこともかなり大変になっていた。
食材の買い物に行っても、どれを買えばいいか決められず
脚が痛くなるまで立ち尽くしていた。
食欲はない。コーンスープくらいは飲まねば、
と思ったが、それも数口しか飲めなかった。
体重はみるみる減っていった。
もう実家で面倒をみてもらうしかなかった。
それから母に電話した。「そうなんか〜」くらいだったと思う。
両親共に特に何も聞かず、私の引っ越し作業を手伝ってくれた。というかほぼやってくれた。
私は寝てるしかなかった。