精神疾患についてネットで情報得ていたら、
「ひきこもり」というワードと出会った。
いや、今に知った言葉ではないが、
改めて、「『ひきこもり』とはなんぞ?」と思い
調べてみた。
ひきこもりと言っても、自室から出ないレベル、自宅から出ないレベル、散歩程度、、などなどいろいろな水準があることが示されていた。
その中で1番軽度とされるひきこもりの状態に、
趣味などの外出はできる、「準ひきこもり」というレベルが記されていた。
私は、まさしくこのレベルである。
2年ほど前から、アコーディオンを習っている。
症状が悪いときは一時教室を退会していたが、
アコーディオンが私を支えていると言っても、過言ではない。
主治医にアコーディオンをやっている話をしたら
「良いね!ここ(病院)で弾いてもらおうかな(笑)他の人にも勧めたいね!いい音だよね。発表会出るようにしてみたら」などといろいろポジティブな言葉をかけてもらった。
「楽器習いに行けるなら、少しくらい働けるでしょう」と思われるかもしれない。
私もこの病気にならなかったらそう思っていただろう。
以前、整骨院の先生がこんな風に言ってくださった。
「あなたは原付きで路上にでている状態。身の回りくらいのことはできる。だが、働くとなったら、それは高速道路を走れるくらいのエンジンが必要」
とても腑に落ちた。健全な状態では気づきもしない、「働く」ことの難しさであった。
買い物や趣味は自分のペースでできる。
したくなければ休んでも良い。
しかし、仕事はそうはいかない。
「しないといけないこと」に自分を合わせていかなければならない。
私は、特別支援学校の教員をしていた。
9:00から15:30まで子どもにつきっきりであった。
相手は重度の障害をもつ子どもたちである。
一瞬の判断ミスで子どもの命にかかわることに
なってしまう。そういう緊張感の下、
日々を送っていた。
子どもを送ったあとの、放課後の教室掃除や小規模なミーティングはもはや休憩であった。
休憩時間は公式には15:30〜16:15とされている。
16:15〜17:00が公の会議や作業で、
自分の机に座れるのは定時を過ぎてからである。
そこから、机に溜まった回覧をチェックしたり、次の授業の準備をしたり、、
1分の休憩もないまま、集中力も低下している状態で
19:00まで(19:00に学校が基本閉まる)仕事していることが殆どで、
それでも終わらないときは学校の施錠の仕方を知っている同僚が残るときに便乗して残業していた。
それでも、特別支援学校の仕事量は小学校より遥かに少ないと思う。
私は特別支援学校に勤める前、小学校で働いていた。21:00ごろまで残ることは少なくないし、土日もどちらか出勤して次の週の準備をしていた。それに加え、家でできる授業準備や授業研究などは家でしていた。
私の学校はまだマシだったかもしれない。他校では「日付越える」という話も珍しくなかった。
「定額働かせ放題」と言われる教職。
周りの同僚がみんなスーパーマンに見えた。
「私だけできないってことはないはず」と思い
キャパを越えて頑張りすぎていた。
しかし、私が病気になったのは
単純に仕事が多かったからではないと思っている。
2022年の教職員組合の調査で、
校種別で精神疾患で休職した教員の割合の高さが発表されていた。
1、特別支援学校
2、小学校
3、中学校
4、高等学校
意外であった。小学校の方が仕事も多いし、
クラス内の問題も複雑だし、
保護者からのクレームも強そう(地域によると思われる)だったからだ。
なぜ特別支援学校の教員が精神疾患を患うのか。
自分のケースしか分からないが、
次回以降述べていこうと思う。